新人アイドル

涙の辱ゲーム

<<前編>>

 

 

 

驚 愕

ステージ衣裳に身を包んだアイドル少女は、その番組の内容を今、初めて聞かされ、思わず顔を曇らせた。

既にゲームのセットが組んであるスタジオの隅。

てっきり歌のゲストだと思っていたのに、それは身体を使ったゲーム番組のワンコーナーだと言うのだ……。

(売り出し中で地方の営業など忙しかったアイドル少女には、それまでスケジュールの詳細を確認する機会などなかったのである。)

「この格好で……、するんですか?」

色白で、しとやかな印象の、そのアイドル少女は、自分の衣裳に両手を当て、目の前に立つ事務所の社長にそう尋ねた。(少女の所属する事務所は極めて零細なため、マネージャーの他に、いつも社長自らも付いて歩くのであった。)

「そうだよ。」

社長氏は、ドスの効いた声で答えた。かなりキツめのパーマを当てた短髪に、色の入ったメガネをかけた、凄みのある大柄な中年男性である。

アイドルはその答えを聞くと、思わず目を丸くした。

この格好で……、

ゲームを……!?

それは、肩から胸の部分にかけ大きくフリルのあしらわれた、可愛らしいアイドルドレス。

白い光沢のある生地の上には、両肩のパフスリーブとスカートの部分とだけに、うっすらとレモン色の水玉が散らされた半透明の布が重ねられている。

ふっくらとしたパフスリーブ、それに腰の大きなリボン。

膝丈のスカートは、パニエで大きく広げられている……。

「でも……」

アイドル少女がそう言った時だった。

「お早うございます!」

突然スタッフたちが挨拶を始め、見ると大物の出演者たちが続々とスタジオに入って来ていた。

「じゃ、収録入りますので……。」

スタッフの一人が少女たちのところに近寄り、慌ただしく告げた。

「ほら。本番だぞ。」

社長氏はそう言ってアイドル少女の両肩をつかみ、彼女の身体を強引にセットの方へと向かせてしまった……。

 

 

夢の崩壊

「はーい!続いてのゲームは、『ザ・いもむしタイムトライアル』でーす!」

スタジオには音楽が鳴り、拍手が湧いた。

一面に組まれたゲームのセット。その奥には横長の白いテーブルがあって、中央には男女司会者、そしてその左右には十数名の審査員たちが、並んで座っていた。

バラエティータレントである女性司会者は、明るい調子でさらに続けた。

「今日、このゲームにチャレンジする選手をご紹介しましょう!

「新人アイドルの、小堀園美(こぼり・そのみ)ちゃんでーす!」

審査員、スタッフたちが拍手をした。

ゲーム用セットのスタート位置に立ったアイドル少女、小堀園美に向けられたカメラは、レンズの上の赤ランプを点灯させ、撮影中であることを告げた。

カメラに向かって軽くお辞儀をするアイドル、園美。

再び上げたその顔は、いくぶん緊張してこわばっていたが、しかし清楚で愛らしく、育ちの良さそうな印象を与える、色白でしとやかな顔立ちであった……。

愛らしいステージ衣裳に身を包んで立つ園美。

長い黒髪の両脇には白い大きなサテン製のリボンを飾って、清純そのものといった雰囲気……。

「園美ちゃんは18歳!まだテレビに出るのはこれが3回目という、バリバリの新人ちゃんでーす!

「まぁ……!しかし、いかにもアイドルちゃん!って感じの衣裳ですねぇ……!清純派!≠チて感じ……!

「お好きなんじゃないですかぁ?」

女性司会者はそう言って、隣に座る若手の男性アナウンサーを冷やかした。

「いやぁ……、いいですねぇ……。」

まだ初々しい感じの男性アナウンサーは、照れる仕草を見せながら答えた。

「でも」と、男性アナウンサーは続け、

「あの衣裳って、ゲームやる格好なんでしょうかねぇ……?」

女性司会者はそれを聞くと顔を嫌らしくニヤけさせ、

「パンツ、見えちゃうかもよ〜?」

と、男性アナウンサーの顔を覗き込むようにして言った。

カメラは園美の衣裳を、広がったスカートから上へと、舐めるように撮って行く……。

「仲杉さんも、ワクワクされてるんじゃないんですかぁ……?」

女性司会者は、審査員席に座る強面(こわもて)のベテラン俳優にも顔を向け、言った。他の審査員たちが笑う。

強面の俳優はその顔をだらしなく緩め、

「いやぁ……、期待していますよ。拝ませていただきます。」

と、答え、審査員たちの笑いをさらに誘った。

アイドル少女、園美は、そのやり取りを聞いて顔を曇らせ、自らのスカートに目を落とした。

パニエを着けて大きく膨らんでいる膝丈のスカート。しかも、その下には、アンスコやブルマなど、一切穿いていないのだった……。

園美は、いつでもパンティーの上に何かを穿く習慣を持っていなかった。大きく広がったスカートの下には、家から穿いて来たパンティーがただ1枚、穿かれているのみなのであった。

しかし、身体を使ったスポーツ的ゲームをするのに、この格好というのは、明らかに無謀なことに違いない……。

 


 

「はい!それでは園美ちゃん、用意ができたようです……!」

女性司会者が叫んだ。

よほど、着替えをさせて欲しいと言い出したかった園美だったが、大物芸能人たちを前にして何も言えぬまま、ついにゲームの準備をされてしまったのだった。

園美は今や、両脚をベルトで縛られ、腕も後ろ手に縛られてしまっていた。

「それでは園美ちゃん、頑張って下さいね……!

「『ザ・いもむしタイムトライアル』、スタートです……!」

ドカン!と、スタジオにマグネシュームが炸裂した。

園美は両脚を縛られ、腕を後ろ手にされた状態で、ピョンピョンと跳びはね、前へと進み始めた。

スタジオには慌ただしい音楽が鳴り、男性アナウンサーが騒がしく実況を開始した。

ついに、生まれて初めてテレビで歌うのだと感激し、園美は毎日毎晩、一生懸命レッスンを重ねて来たというのに……、

スポットライトを浴びる中、華やかなアイドルとして歌う自分を夢見て来たのに……、

やらされてしまったのは、こんな惨めなゲームであった……。

園美は不自由な「いもむし」スタイルのまま、必死にピョンピョンと跳びはね、前へと進んだ。

審査員たちが拍手して応援する。

園美の長い黒髪は揺れ乱れ、白い2つのリボンも揺れた。

大きく広がったスカートもワサワサと乱れ舞い、ドレスの胸が上下に揺れる……。

園美の胸は、巨乳と呼ぶほどではなかったが、それでも普通よりは相当に豊かであった。

男性審査員たちの視線が、園美の揺れるドレスの胸へと、嫌らしく食い入って行く……。

そして、テレビカメラのレンズも、また……。

「頑張れ頑張れー!」

審査員とは名ばかりの、観客気分のベテラン女優から、笑い混じりの声援が飛んだ。

園美は審査員席の前を、必死にピョンピョンと跳びはね、進んで行った。

「さあ、もっと急がないと!タイムアウトは罰ゲームになっちゃいますよー!?」

女性司会者が叫ぶ。

園美は時間を表示する電光掲示板をチラリと見やり、さらに必死な表情をして速度を速めた。

慌ただしくピョンピョンと跳び、前進する園美。

忙しい音楽と、騒々しいスタジオの雰囲気とが、否が応でも園美の焦りをかき立てる……。

ステージドレスの胸が一層大きく上下に揺れ、広がったスカートがワサワサと乱れた。

男性審査員たちは皆、身を前に乗り出し、嬉しそうに顔をほころばせて見ている。

テレビカメラは、園美の胸を、乱れるスカートを、それぞれアップで映し出し、そして必死な園美の顔を大写しにした……。

 

 

恥辱シーン、自ら……

「さあ!小堀選手、第1関門に到着しました!

「『ソーセージ喰いコーナー』です……!」

やがて園美が到着したその場所には、パン喰いのように、長いソーセージが1本、ぶら下げられていた。それをジャンプして口で取るゲームなのだ。

ソーセージはビニールの皮をかぶったままになっており、食べるのではなく「口で取る」だけで良いということだった。

後ろ手に縛られた「いもむし」スタイルのままソーセージの下に立ち、上を見る園美。ソーセージは、少女の遙か頭上、思い切りジャンプしなくては届かないだろうほど高い位置に下げられていた。

「さあ園美ちゃん!時間がありません!早くジャンプしてソーセージを取って下さい!」

女性司会者が叫ぶ。

園美はソーセージを見上げたまま一旦膝を曲げ、腰を充分に落としてから一気にジャンプした。

上にぶら下がったソーセージめがけて、おしとやかそうな色白美少女が大口を開ける。

しかし、ソーセージにはまだ10センチ以上届かなかった……。

園美は瞬間、悔しそうに顔を歪めた。そしてその直後、彼女の黒髪と白いリボンが大きく乱れ出し、園美は落下の体勢に移った。

と、その時である。

 

 

園美のスカートは、

その両脇がフワッと大きく舞い上がった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腕を後ろ手に縛られ、スカートを押さえられない園美……。

スカートの下に穿いていたパニエも、一重で軽い材質のものだったため、スカートと一緒に腑甲斐なくめくれ上がってしまった……。

や…………!」

園美が羞恥の声を上げ、スカートを見下ろし、床に着地する。

と、彼女のスカートは、その両脇がますます高く舞い上がって行き、次の瞬間、

今度は正面の部分が

バサッ……!!!!!

と一気に、大きくめくれ上がったのだった……。

「おおおっ……!」

男性審査員たちがモニターを見つめ、思わず声を発した。

新人美少女アイドルの太ももが、そしてパンティーが、すっかり丸見えになってしまった。

しかもそれは、フリルのほどこされた、純白のパンティー……。

生地の薄さ、そして中央上部にチョコンと飾られた白い小さなリボンなどから見て、それは明らかに、アンスコやブルマではない、本物の下着、パンティーなのであった……。

…………!」

園美は思わず前屈みに腰を落とした。

舞い上がったスカートやパニエが、園美の周囲でバサバサと乱れつつ、収束に向かって行く。

園美の顔は、羞恥にみるみる赤く染まって行った……。

――まさか、アイドル少女の衣裳の下が本物のパンティーだったなんて……。

男性審査員らの中には、そんな想像をしていた者は一人もいなかったため、彼らの顔には皆、一様に嬉しい驚きの表情が浮かんでいた……。

「おっと、これはっ……!小堀選手、サービスショットでした……!」

男性アナウンサーが実況した。

「いきなり見えちゃいましたねぇ……!」と女性司会者。

「仲杉さん!見ました!?」

と強面の俳優に笑って言う。

強面の俳優はニヤけた顔で、「見ました!見ました!拝みましたよ!」と、両手を合わせて拝む真似をして見せた。スタジオ内は、爆笑……。

園美は、前屈みに腰を落としたまま真っ赤な顔を上げ、スタジオの隅にいる社長の顔をそっと窺って見た。テレビの収録中に下着を丸出しにしてしまい、社長は怒っているのではないか、と心配したのである。

しかし、社長の様子は意外であった。

なんと彼は、腕を組んで立ったまま、顔に薄笑いを浮かべて、彼女を見ていたのだった。

園美は、その顔を見て驚き、愕然とした……。

「さあ!園美ちゃん!時間がありません!

「あと80秒以内に第2関門まで到達しないと、失格、罰ゲームですよ!?」

女性司会者は叫んだ。

園美は辛そうに涙ぐみ、真っ赤に染まった顔でソーセージを見上げた。

そして、またジャンプする……。

だが今度は先ほどより力が弱かった。

園美はパンチラを恐れたのである……。

大口を開けた園美。

その顔は、ソーセージまで遙か30センチ以上も届かなかった。

しかし、である……。

なんと、控えめにジャンプした園美だったにもかかわらず、彼女のスカートはまた先ほどと同じように両脇が持ち上がり、そして着地と同時に正面がめくれてしまった……。

そのスカートの上がり方は園美のジャンプと正比例しないほど高く、激しく、園美の白い太ももとパンティーとは、今度もチラリと丸見えになってしまったのだった。

一体どういう力学が働くのだろうか……?一重のパニエに膨らまされた薄手のフレアスカートというものは、上下運動を加えられた際、異常にめくれ上がり易い性質を持っているらしかった……。

……!」

園美は慌てて前屈みに腰を落とす。

一瞬遅れて、パニエとスカート、それに、レモン色の水玉を散らされた半透明のオーバースカートとが、バサバサと戻って来た……。

「ああっと小堀選手、セクシーサービス連発です……!」

「もっと跳んで!?園美ちゃん……!うふふ……。」

きまじめな男性司会者と、そして、対照的に悪戯な態度の女性司会者が、それぞれ言った。

恥ずかしそうに顔を赤らめ、うつむく園美……。

「さあ園美ちゃん!早く早く!」

女性司会者が大声で急かした。

しかし園美は、かぶりを振って動かない。

スカートがめくれ上がることが分かっているのにジャンプを続けることなど、園美にはできなかった……。

しかし、

「園美ちゃん、罰ゲームになっちゃいますよ……!?」

女性司会者が叫んだこの一言が、園美を動かした……。

ゲームスタート前、園美は女性司会者から罰ゲームに関する説明を受けていた。

「園美ちゃんは、カエルさん、嫌いですよねぇ?

「でも今日の罰ゲームでは、そのカエルさんが、園美ちゃんのドレスの背中に、いっっぱい、入れられちゃうかも知れませんよー……!?」

それからまだ、あった。

「カエルさんたちと一緒に、水中カエル泳ぎかも分からないですし……!(笑)

「それか、カエルさんのうじゃうじゃいる中に飛び込んで、お口でカエルさん取りゲーーーム!……とか、かもっ……!(笑)」

園美はこの説明を聞いて青ざめ、震え上がった。

どんなことをしても罰ゲームだけは嫌だ……。心からそう思った……。

ソーセージの下で前屈みとなった園美は、また顔を上げ、上を見ながら大きくジャンプした。

大口を開けてソーセージへと跳ね上がる園美。

また10センチほど届かない……。

園美は顔を曇らせて降下し、スカートと黒髪とが宙に乱れ舞った。

 

 

 

や…………!」

園美は羞恥に顔を歪めた。しかし後ろ手にされた身ではどうすることもできない……。

半透明の、黄色い水玉のオーバースカートが、純白に輝くつややかなドレスのスカートが、そして一重のシンプルなパニエが、皆それぞれに宙を舞い、複雑に乱れ合う……。

園美の胸辺りの位置で(また一部は肩辺りの位置で)、それら3枚の布がヒラヒラと横に大きく広がり、乱雑に、舞った……。

パンティーは、丸出し……。

園美は羞恥に顔を歪めたまま、うつむいて着地する。

慌てて前屈みになり、腰を落とす園美……。

バサバサバサ……

園美のパニエとスカート、それにオーバースカートや黒髪が、順々にテンポを遅らせ、舞い戻って来た……。

「まぁ……、ほんと凄いわ……!

「清純派の新人アイドルちゃんが、連続パンツ丸出しよ……!?」

女性司会者は言った。

「さあ、60秒切りました……!」

きまじめな男性アナウンサーは遮って叫ぶ。

すぐにまた、園美はソーセージを見上げた。

その顔は哀れなほどに羞恥で赤らみ、歪んでいたが、罰ゲームを恐れる焦りも、また、そこにはたっぷりとにじみ出ていた……。

園美はジャンプする。

はしたなく、

大口を開けて……。

しかし、今度も10センチ届かない。

落下。

パンティーが丸出しになった……。

や…………!」

園美は顔を歪め、着地と同時に前屈みに腰を落とした。

戻って来るパニエやスカート……。

園美はまた、すぐに上を見上げ、そしてジャンプした。

大口を開けて……。

しかし届かず。

落下。パンティーが丸出しに……。

や…………!」

着地して前屈みに腰落とす園美。

スカートやパニエが戻って来る……。

「あはは!もう大変……!

「新人アイドル小堀園美ちゃん!サービスアクションの連続です……!(笑)」

女性司会者が悪戯っぽく言った。

「小堀選手!時間がありませんよ!?

「あと50秒、切りました……!」

園美は泣きそうに顔を歪め、ソーセージを見上げて、またジャンプした。

大口を開けて、ソーセージへ……。

しかし今度も失敗。

落ちる時、毎度のごとくスカートが舞い上がった。

やぁ…………!」

パンティーが丸出し……。

テレビカメラは今、その園美のパンティーを、大写しで捉えていた。

レンズの中でスカートが上がり、白い太ももが、そして園美のフリルパンティーが、画面いっぱいに丸見えとなった……。

白い太ももの上に丸出しとなった、その、清純アイドルの生パンティー=c…。

着地した園美は、いよいよ泣き出してしまっていた。

ポロポロと頬に涙をこぼしながら、真っ赤な顔でソーセージを見上げる園美。

彼女はまた腰を落とし、そしてジャンプをした。

今度は2カメが、園美の胸を捉えた。

ジャンプ、そして落下の際、上下にブルンと大きく揺れるドレスの胸……。

そしてパンティーが、また1カメによって大写しにされた。

前面にフリルをほどこされた、小さなリボン付きの純白パンティー……。

バサバサと戻って来るパニエ、スカート、それにオーバースカート……。

園美は顔を歪めて泣いたまま、また真っ赤な顔で前屈みになった……。

「さあ小堀選手!急いで急いで……!」

「園美ちゃん!あと40秒……!」

園美はソーセージを見上げ、そしてまた大きくジャンプした。

と、その直後のことである。

「おおおっ……!」

審査員たちが一斉に声を発した。

なんと園美の口が、ついに、ソーセージの下端へと届いたのだった。

3カメが、その園美の顔を捉えた。

大きく開けた口をソーセージへと近づけ、その下端をパクリと唇で挟む様子……。

長い黒髪の両脇を白い大きなリボンで飾った、しとやかそうな美少女が、大口を開けてソーセージをパクリとくわえ込む姿……。

それは、何故か異様にエロティックな映像と映った……。

園美は、しかしソーセージを取り去ることには失敗した。

ヌルリ……と園美の口から抜け出てしまうソーセージ……。

園美は身体だけ床へと落下した。

今度は跳躍距離が長かった分、今までよりも一層激しく、園美のスカートは乱れ上がった。

その時2カメは園美の正面から全身を写していた。

そのレンズには、なんと、園美のスカートが大きく舞い上がり、彼女のヘソまでが見えてしまう瞬間が捉えられていた。

それは、実に壮絶なパンチラの光景であった。

これほど愛らしい美少女の、こんな凄まじい姿は、滅多に見られるものではない……。

「凄い!園美ちゃん……!

「今のはちょっと……、凄すぎですよー……!?

「あんなに上がっちゃってるスカート、見たことない……!(笑)」

女性司会者は笑いながら、興奮気味にそう言った。

また、園美の背後では1台のハンディカメラが彼女の全身を狙っていたが、そこには今まで写していなかった園美のパンティーの尻側が、見事にすっかり写し撮られてしまっていた……。

園美は真っ赤な頬にポロポロと涙をこぼしつつ、またソーセージを見上げ、腰を落とした。

「さあ小堀選手!あと30秒です……!」

園美はジャンプした。

ブルンと揺れる胸が写される。

パクリと開けた大口。

また10センチほど届かない。

園美は落下し、パンティーが丸出しになった……。

着地して、声もなく恥ずかしそうに前へ屈む園美。

戻って来るパニエやスカート……。

「急いで!急いで……!」

園美はまだスカートが収束し切れない前に、すぐソーセージを見上げ、腰を充分に落として、勢い良くジャンプした。

「行ける……!」

その瞬間、一人の女性審査員が、そう叫んだ。

すると、彼女の読み通り、園美の身体は今までで最高の高さまで跳び上がり、園美はソーセージを下からパクリとくわえ込んだ。

そのまま落下する園美。

ソーセージは糸から切れ、完全な状態で園美の口にくわえられた……。

審査員たちから拍手とどよめきが湧いた。

園美のスカートは肩の上まで盛大に持ち上がり、今度もパンティーだけでなく、そのヘソまでを丸出しになってしまった。

着地する園美。

両腕を後ろ手に縛られて、口にはソーセージをくわえた姿で前屈みになる……。

パニエやスカート、オーバースカートがバサバサと舞い戻り、丸出しになった園美の下半身を覆い隠して行った……。

「早く!早く!」

女性司会者は園美に叫んだ。

泣きじゃくる園美は、電光掲示板をチラリと見やった。なんと10秒を切ろうとしている。

園美は大慌てで前を向くと、口にソーセージをくわえたまま、相変わらずの「いもむし」スタイルで、ピョンピョンと跳びはね、前進し始めた。

「9……!8……!」

男性アナウンサーがカウントダウンを始めた。園美は顔を哀れなほど引きつらせながらポロポロと落涙し、力の限り跳びはね、前進した。

口にはソーセージをくわえたまま……。

「7……!6……!」

第2関門はすぐそこだったが、いくら跳ねてもなかなか近づかない感じがした……。

園美は必死の体(てい)でピョンピョンと跳ね進んだ。

スカートが揺れ乱れ、ドレスの胸が跳ね上がる。

男性審査員たちの目とカメラのレンズとは、そんな園美の状況をまた、嫌らしく執拗に追っていた……。

「5……!4……!」

園美のスピードが一層増して行く。

スカートは激しく舞い乱れ、胸が上下に大きく揺さぶられる……。

「3……!2……!」

第2関門はいよいよ目前に迫った。

園美はなおもスピードを上げようと慌てる。

と……、その時である……。

園美の身体は上半身が限界以上に前へ倒れて行き、あっと言う間もなく、彼女は勢い良く転倒してしまった。

ふくよかな胸から床に激しく転倒する園美。

そのまま惰性で、園美の全身は前へと滑って行った……。

「1……!セ〜〜〜〜〜〜〜フ……!」

男性アナウンサーの声がスタジオに響いた。

審査員たちからは拍手が湧く。

なんと園美は、転倒して滑り込む形で、かろうじてそのアゴが、第2関門のラインに到達していたのだった。

偶然の事故のため、なんとか罰ゲームを免れた園美。

しかし、彼女のスカートは今、後ろ側が盛大にめくれてしまっており、パンティーの尻がなんと丸出しになってしまっているのだった……。

「おっと園美ちゃん!凄い格好……!」

女性司会者が笑いながら叫んだ。

園美のもとにはハンディカメラが駆け寄って行き、そのパンティーの尻を至近距離から撮影し始めた。

女性司会者たちはその光景を見て、一斉に爆笑をした……。

「んんん……!

「んんんんんん……!」

園美はソーセージをくわえたまま声をひねり出し、必死にもがいた。

審査員たちがどよめき、笑う。

じっと、静かに、園美の尻を撮影し続けるカメラ……。

園美のスカートは、しかし、彼女がもがけばもがくほど、ますます上にずり上がって行き、そのパンティーの尻は、カメラの前に一層見え易く露出してしまうのだった……。

 

(page 2 いつかアップします。[笑])


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御感想などは、どしどしtiara@aiueo.artin.nuまで。

 

この物語はフィクションであり、登場する人物、組織などは実在しません。(だって何しろ203X年だし。[笑])

本作品の著作権は、本作のアップロード日から50年間、愛飢汚が所有するらしいです。