羞恥スパイラル

(ステージ4)

 

 

 

めくられる……!

「いやあああああ!見ないでえええええ……!

「いやああああああああああああああああ……!!」

きよみはピンと張られたスカートに両手を置いたまま、顔を真っ赤にして絶叫していた……。

と、その隙に、アンスコとパンティーを持った青年たちは、そのまま女子トイレから出て行こうとした。

「あ……!やめて……!」

きよみは青年たちを目で追った。しかし、身動きはできない。きよみは両手を伸ばそうにもスカートを押さえねばならず、かなわなかった。

「へへぇん……。」

青年たちは、そんなきよみに嫌らしい声を発し、手につまんで持ったアンスコとパンティーとを、ブラブラときよみの眼前に持ち上げて見せた。きよみのウンコでベッタリ汚れているアンスコとパンティー……。

きよみは思わず顔を背けた……。

青年たちは笑いながら出て行ってしまう。

「ああ……!待ってぇ……!」

きよみはまた顔を上げ、声をあげた。

と、程なくして、ロビーでは、「浜倉きよみのパンティーとアンスコ……!」と声が上がった。

「うおお……!」

どよめくロビー……。

「や、やだあああああああああああ……!」

きよみは顔を羞恥で歪め、絶叫した。

「汚ねえ……!」

そんな声も、ロビーからは聞こえて来た……。

「いやああああああ……!!

……やめてえええ……!!」

きよみは真っ赤な顔を逸らし、絞り出すように声をあげた。

凄まじいシャッター音……。

きよみは号泣し始めた……。

そのきよみの正面に、今度はビデオカメラを構えた青年が現れた。

真っ赤に顔を染め、号泣するきよみの顔を下から煽って写した彼は、続いてカメラを、きよみのスカートの中へと下ろして行った……。

「やっ……!やめてええ……!」

気付いたきよみは、また激しくもがいた。しかし、効果はない……。

ビデオカメラはきよみのスカートの中に潜り、前側をゆっくりと写して行った。

「いやあああああああああああああ……!!」

ビデオカメラが少しずつ移動する。

きよみの股間が撮影されて行く……。

「いやああああああ……!やめて!撮らないでえええええええ……!!」

ビデオカメラを持った青年は薄笑いを浮かべたまま、今度はきよみの背後へと回って行った。

きよみの尻が写されて行く……。

「やだ!!やはあああああああああああん……!!」

「何やってるんだ!こら!」

「やめろ!」

と、その時、ようやくスタッフと熱心なファンたちの声が聞こえた。

「おい、どけよ!」

「君たち、女子トイレから出なさい!」

彼らは、しかし、人垣に阻まれて入って来られない様子だった。

「おい、外に出して、めくっちゃおうぜ!」

きよみのスカートを引っ張っている客たちは、すると、そんなことを言い始めた。もはや完全に小学校のいじめっ子状態になっている……。

「おい!浜倉きよみ外に出すぞー……!」

そう言って、彼らは動き出した。

きよみは客たちにスカートを引っ張られ、肩を押され、(そして、どさくさに紛れて胸も押され、揉まれて……)女子トイレから出されて行った……。

「おい!何やってんだ!」

「きよみちゃんを放せ!」

マネージャーやスタッフ、そして熱心なファンたちは、人垣に押され、なす術なく叫んでいた。

その間に、きよみは完全にロビーへと引っぱり出されて行ってしまった。

客たちにスカートを引っ張られ、女子トイレから出て来たきよみに、ロビーの人々は皆、物珍しそうな顔をして目を向けた。

「じゃあ行くぞー……!?」

「あ……いやっ……!」

「せーのっ……!」「いやっ……!」

「やっ……!」

「ひゅぅぅーーー……!」

きよみのスカートが、四方から盛大にめくられた……!

バサバサバサッッ……!

「いやあああああああああああああっ……!」

きよみの全身にストロボの集中砲火が浴びせられた。

バシャバシャバシャバシャバシャ……!

きよみのスカートは股間と尻の2カ所だけは押さえられていたものの、他の場所は高々と、大きくめくり上げられてしまった。

白いパニエが、目映く宙に舞う……。

たまたま大半の者がいたところの横位置からは、剥き出しになったきよみの下半身が、かなり上の方まで丸出しとなって見えた……。

 

 

飛び出して来た仰天アイドル

スカートが収まった後、きよみは片手を顔に当て、泣き出してしまった。(もう一方の手では、スカートの前側をしっかりと押さえたままだった。)

「ごめんね。」

「ごめんね。」

客たちは、そう言って、きよみから離れて行った。

しかし、これで熱心なファンたちが許す筈もない。

「ごめんねじゃねえ!」

ロビーでは乱闘が始まった……。

「大丈夫か……?」

マネージャーは、泣きじゃくるきよみに問いかけた。

きよみは涙でぐしゃぐしゃになった真っ赤な顔を上げ、ロビーを見回すような様子を見せた。

「私の……下、着は……。」

きよみは、泣きながらマネージャーに聞いてみた。

あの致命的に恥ずかしい、自分のアンスコとパンティーとは一体どこに行ったのか……?

と、その時……。

ギュルルルル……。

また、きよみの腹が鳴り、きよみは強烈な便意に襲われてしまった。

実は先ほどから、再び便意が盛り返していたのである。

「あ、すいません。私……、またおト、イレ行っ、て来ま、す……。」

そう言ってきよみは、またトイレの方へと戻って行った。

しかし……、

「写真撮らせて下さーい……。」

無神経な客たちは、また、きよみの周りに集まって行った。きよみは便意を隠したい心理もあり、立ち止まって引きつった笑顔を作って見せた。

きよみの周りでストロボが光る。

と、その時である。

また、きよみのスカートの下に1台のカメラが差し入れられたのだった。

「おい!何やってるんだ!お前!」

マネージャーが見つけて怒鳴り、駆け寄って来た。

「てめえ!何やったんだよ……!」

ファンもまた駆け寄って来て、ここでも乱闘が始まった。

きよみは、女子トイレの前をふさがれた形になってしまった。

「すいませーん……!」

きよみはか細い声を発したが、全く届かない様子。

トイレに入れず、きよみはおろおろと困惑した。

と、その時、

「きよみちゃん、パンツもらってくよー。」

一人の青年がきよみに顔を近づけ、そう言った。

それは先ほど、きよみの下着を持ち去った、あの青年であった!

「あ……、待って……!」

きよみは走り去る2人の青年を追いかけた。

しかし逃げ足の早い青年ら。きよみは自動ドアの外まで追って出た。

 


 

自動ドアからは、きよみの他、カメラを構えた青年たち数名も一緒に走り出て来た。

たまたま外を歩いていた通行人たちは、何事かと一斉に目を向けて見た。

スーツの中年男性、家族連れ、大学生風の青年、主婦、初老の婦人、OL連れ、カップル……。

人々、皆が、きよみの姿に目を向けた。

と、そこへ、また一陣の突風が吹き付けたのである……!

「きゃっ……!」

きよみの前髪がブワッと持ち上がった。

お下げが揺れ乱れる。

きよみは立ち止まり、白いブラウスの両腕を上げて、また思わず顔を風からかばおうとした。すると……、

きよみの広がったスカートとパニエとは、今度も強風をはらんで大きく膨らみ、そして一気にバッサリとめくれ上がってしまった……。

「いやあああああああん……!」

バシャバシャバシャバシャバシャ……!

きよみの周りでは、間髪を入れずストロボが集中砲火を始めた。そして、通行人たちの視線……。

きよみのスカートとパニエとは、きよみの肩より上にまでめくれてしまった。

きよみの下半身は、何から何まで丸出しであった……。

「きゃああ!」
「何あれ!?」

「ノーパン!?」
「おおお……!!」

30人は下らなかったであろう通行人たちは皆、突然駆け出して来た可愛らしいアイドルの、全く剥き出しになった黒い茂みを、そしてその奥の割れ目を、目の前間近に見てしまったのだった。

まだ明るい夏の夕刻。

下半身丸出しでストロボの青白い閃光に包まれるきよみは、一種異様な光景であった……。

 

 

ついに、こんなところで……

顔を羞恥に歪め、きよみはスカートを押さえ込んだ。

通行人たちは皆立ち止まってどよめき、きよみを見つめていた。

きよみの顔が、完熟トマトのごとく、みるみる真っ赤に染まって行った。

カメラ小僧たちは、なおも連射を続けている。

きよみの目には涙が溢れ、そして1粒、アスファルトの上へと落下した……。

「へっへへへえ……!」

「ハッズカシイ!きよみちゃん!」

「パンツもらってくよー……!?」

下着を盗んだ青年たちは、きよみを振り返って笑いつつ、走り去って行った。

ギュルルルルル……。

きよみは腹と、それからスカートの尻を押さえた。

「すいません……。ごめんなさい……。」

きよみは顔を真っ赤に染めたまま、カメラ小僧たちの間を抜け出して行った。

腹と尻を押さえたまま、ぎこちない歩き方……。

カメラ小僧たちが後を追って行く姿を、通行人たちは皆、見つめていた……。

 


 

ロビーの中、腹とスカートの尻とを押さえ、きよみはヨタヨタと小走りに走っていた。

またもや、限界に襲われてしまっていたきよみ……。

しかし……。

「おい、何やってるんだよ!?」

そのきよみの目の前に、あの怖い溝口が現れたのだった。

「会場の使用時間、もうないんだからさぁ!すぐサイン会始めなきゃ!ほらほら……!」

きよみは、そうして溝口に背中を押され、スカートの尻を押さえたまま、なす術もなく歩かされて行ってしまったのだった……。

 


 

この後の出来事は、きよみのため、詳細に語るのをやめようか……。

それは、16歳の美少女にとって、あまりにも残酷な出来事であった。

しかも、「アイドル」という立場で……。

 


 

「おい!浜倉きよみがウンコ!!」

「浜倉きよみがウンコしちゃってるぞ……!」

騒ぎは急速に広がった。

周囲ではストロボが炸裂する……。

サイン中、「あ……ごめんなさい……!」と言って立ち上がったきよみ。彼女はテーブルの前へ駆け出した直後、数歩進んだところで、限界を越えてしまったのだった……。

突然スカートをめくり、しゃがみ込んだきよみ。

彼女はそこで、排便を始めてしまった……!

「きよみちゃんがウンコしてるって……!」

「浜倉きよみがウンコ……!!」

凄い勢いで人が集まって行った。

ストロボが激しく焚かれている。

ビデオカメラも回っていた。

「ほら!見ないで!離れて……!」

マネージャーが慌てて駆け寄って来た。

きよみの周りには凄まじい光線……。

共演のアイドルたちも、遠巻きに見つめていた……。

「いやあああ……!!

「見ないで……!!撮らないでえ……!!!

「お願い……!!撮らないで下さあああい……!!!!!」

ブチャブチャッ……!チュッ……!チュバッ……!

ブブ、ブチャブチャブチャブチャ……!

ブブ!ブリッ……!チュババッ……!

ブリリッ!チュバッ……!

 


 

きよみは、その後、その場で尻を拭くことになった。

なんと、トイレットロールを持たされて。そして、もちろん、ストロボの照射を受ける中で、である……。

「こら!撮らないでー……!」

「カメラはやめなさい……!」

「今は写真駄目だよ、ほら……!」

 

 

羞恥の螺旋

数ヶ月後の投稿雑誌には、各誌とも、きよみの写真が大々的に並べられた。

ロビーでの脱糞……トイレットロールを片手に尻を拭く姿……ノーパンでスカートがめくれ上がった瞬間……引っ張ったスカートの煽り撮り……ウンコにまみれたアンスコ、それにパンティー、等々……。

ビデオ映像も、インディーズの会社に売り渡され、日本全国で密やかに買い争われて行った。

パソコンによってプリントアウトされたデジカメの煽り撮り画像には、きよみの陰毛、陰唇はもちろん、尻の穴までが鮮明に写ってしまっていた。その画像は、若者たちの間を中心に、あるいは売りさばかれ、あるいは無料で広範囲にバラ蒔かれてしまったと言う……。

 

浜倉きよみ、16歳……。

お下げと、広がったスカートとが愛らしい、この類い希なる"清純"美少女アイドル……。

彼女の汚辱は、まるで、尽きることのない螺旋(らせん)を昇って行くがごとく、

とどまるところを知らないのだった……。(←クリックして下さい。[ラストへ])

 


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御感想などは、どしどし tiara@aiueo.artin.nuまで。

 

この物語はフィクションであり、登場する人物、組織などは全て実在しません。

本作品の著作権は、本作のアップロード日から50年間、愛飢汚が所有するらしいです。